癌病巣の本質は治らない傷です
通常、怪我をしたり、何か細菌などの病原体が入ってしまった時には、生体はその病因を除去し、出来てしまった傷を修復しようと働きますよね
しかし癌の場合、この当たり前とも取れる修復機構が作動しません。
前章でも述べましたが、癌細胞はとてもタフに厳しい環境でも生き延びて、増殖、活動を続ける細胞です(それが癌細胞です)
その結果、生体内の中で免疫や炎症や誤った再生反応など様々な生体反応を引き起こし、癌の傷はドンドン拡大するのみで完全に修復されることがありません
また次の章でも述べますが、これは癌の動態が単に癌細胞だけの問題ではなく、癌をとりまく生体内の環境がいろんな生体反応を引き起こしていることに起因していることを留意する必要があると思います
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