今ではかなり立場も状況も変わりましたが、その昔、私は手術で癌を治せる外科医になりたいと本気で思っていました
私自身は道半ばで終わってしまいましたが、
癌に対する外科手術のキモ
について書き記したいと思いま
外科手術は癌の治療における最も強力なパワーメソッドだと言えます。
なぜなら悪いところは全部取ってしまえと言う観念に基づいたものですから
だからこそ
- 癌の手術においての最終目標はen blockに綺麗に悪い部位を過不足なく摘出、除去することです。 *癌が周囲に広範囲に広がったり他臓器に転移している場合には外科手術で根治を目指すことは困難で
- また手術の手技においてはとにかく常に丁寧さが要求されます。
*手術の時に、余計な出血や臓器の
損傷を起こすと合併症を引き起こ
すと癌の再発を引き起こすリスク
が上がります
私も今までたくさんの外科医を見てきましたが、名外科医と言われる先生方は、皆同じ共通点がありました
- 癌のこと、解剖のこと、人体生理のことをよく知ってる。
- 手技が丁寧
- 外科手術の勘所が分かっている
これはいかなる分野においても間違いなく共通しています。逆にこのことを分かっていない外科医は危険とも言えるでしょう
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