外科医が大変な理由

今日は

外科医のお仕事

についてのご紹介します。
どんな仕事、医療におけるどんな診療科においても仕事をする際においては大変であることに変わりはありません。
でも私がしてきた経験で、外科のお仕事はやはり大変です。
その大変な理由は

1.拘束時間が長い

2.自分で仕事を自由にコントロールできない

と言うことにあります
何故そうなのか?と言うと、それは扱っているものが生きている人であり、いつ何時その患者さんの状態が変化するかわからないからです
手術後の患者さんは、状態も不安定で、いろんな合併症が起きたり、急変したりする可能性があります
それゆえに術者は患者さんの容態が変化したらすぐに診察して対応しなければなりません
自分でメスを持って患者さんに侵襲を加え手術をするのだから、しっかりアフターケアをすることは外科医の責務です(これが出来ない医者は手術する資格がありません)
*外科医にとって通常手術をすること自体は苦痛ではありません。大体外科を専攻する医師は処置や手術が好きでやっていますから、でも術後の患者管理が大変であり、これをしっかりやり続けることが苦難です。ましてやいくら頑張っても自分では人の身体を完璧にコントロールすることは出来ません
どんな手術においてもそうですが、特に命にかかわるような臓器や侵襲度の高い手術においてはそのケアと注意度が更に一層高くなります
しかしこの緊張状態が長きに渡り継続すると医者を取り巻く環境(家庭や人間関係)も医者自身の心身のコンディションさえも大きく壊してしまうことになります。
外科医も人間ですから、ゆっくりと美味しいごはんも食べたければ、布団で休みたくもなれば、趣味に興じたり、友人や家族と楽しく豊かな時間を過ごしたいと思うのは至極当然のことだと思います
それゆえその苦難をやり続けている外科医の先生方は本当に大変で偉いなといつもrespectしています

しかしもしそのような外科医の先生方がいい仕事を継続して、やれるような条件について考えてみると、とにかくいい環境とシステムを創り、それが基盤になります
具体的には
○内容のあるコンテンツ作り
○機能するシステム作り
○ハード面の整備
○キャッシュマネージメント
○組織を管理運営する指導体制

逆に言えば、こう言った課題をクリア出来ない場合、安定した外科診療は行えないとも言えます。そこでやっぱり大事なものは人です。何事もそうですが仕事をするのは人であり、人がいい状態でいい仕事をするためにはしっかりとした人をまとめて、いい仕事をしてもらうこと、そして働いた対価を支払うこと、これがその組織のリーダーの役割だと考えています


極楽寺クリニック

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