私は以前に消化器診療に従事していたこともあり、便秘は日常診療でよく拝見する一般的な症状です。
私達が健康で美しくなるためには、食べることも大事ですが、食べたものをしっかり出すことも大切です。
成書には便秘の原因や分類そして治療に関してまとめられていますが、実際の臨床においては患者さんの病態は多種多様であり、個別に病態を考えオーダーメードの治療をすることは容易なことではありません(それゆえにどうしても病院では安直に酸化マグネシウムやプルゼニドやラキソベロンの下剤投与がなされがちです)
便秘は生活習慣に大きく影響を受けるために便秘を解消するためには、薬だけではなく、その患者さんの病態生理を理解し、食をはじめとする生活習慣の改善が重要な課題です。これからは食べることだけではなく、出すことの診療にも着眼していきたいと思います
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