癌細胞とは何か?

それでは癌の大元になる癌細胞について、考えてみましょう。

癌細胞とは一体どんな細胞なのでしょうか?

一言で言うと 

制御が効かないモンスター細胞 

とでも言えるでしょうか?
正常な細胞はその発生組織の中で、周囲の細胞と調和して果たすべき役割をしっかり果たし、自己制御をしていて、いつかは寿命が来るのですが、癌細胞の性質は全く違います
○ とてもパワフルでガンガン栄養を取り入れてドンドン増殖します
○ 自己の姿はひとつに留まらず変化しています
○ 与えられた固有の機能を果たさず勝手な行動をします
○ 一箇所に留まらず周りに進行したり(浸潤)他臓器に移ったりします(転移)
○ 宿主即ち自分自身が消滅するまで活動を続けます
* 単独では環境さえ与えれば無限に増殖し、生き続けることができます

ある意味、癌細胞の性質は驚異です
この細胞の性質のメカニズムを解明することは即ち私達の生体の最小単位である細胞のメカニズムを解明することとも繋がります
何故私達の細胞は特異的な働きができるのか?どうやってその機能を自己制御しているのか?そして生命の誕生と終わりとは何か?
ここには生命現象の根源があるかもしれません

極楽寺クリニック

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