糖質について その8 糖質の体内動態2

それでは簡単に私達の体内における糖質動態についてまとめてみましょう。

1.口から摂取した炭水化物や糖質は口腔から消化管内に分泌される消化酵素によって、単糖類(ブドウ糖など)に分解される。

2.ブドウ糖は速やかに小腸粘膜上皮より吸収され門脈の流れによって肝臓に到達する

3.肝臓においてブドウ糖はインスリンの作用で細胞内に取り込まれグリコーゲンとして蓄わえられ、必要な時にグルコースとして放出される。余剰な糖質は脂質として体内に貯蔵される。また肝臓においては糖質をいろんな物質に変換したり、飢餓のような時には脂質や蛋白質からブドウ糖を合成(糖新生) する能力を有している。

4. 体内には膵臓を始め、インスリンやグルカゴン、その他、糖質代謝に関わるホルモンが存在し、その代謝において密接に関わっている。

5.ブドウ糖は全身のありとあらゆる細胞で利用されるが、特に利用率が高い臓器が脳と筋肉である。

人体は特別な活動をしていなくても、生命を維持するために必要最低限のカロリーが必要である(基礎代謝量)そのためのエネルギー源として持続的な糖質の供給が必要である。 その糖質代謝の中枢臓器が肝臓であるが、私達の肝臓にストックできる糖質量は決まっているため、空腹になったら絶えず餌を求めて探しにいかなければならない


大まかにはこの様な概要です。
またこれから個別の臓器やトピックについて触れていきましょう

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