健康とは何か

昨今、健康増進　健康回復　健康診断 などいろんなところで健康という言葉を耳にします。確かにこの世で生きている間、みんな元気で健康でいたいと思うのは当たり前ですよね。　

けれど健康になりたいといっても　健康とは一体何なのか　具体的にわからならければなりようがありません。厚労省やWHOなどいろんな権威のある機関が健康について論じていますが、抽象的であまりよくわかりません。今日はその健康についてのお話をしたいと思います。健康は豊かな生活、幸せな人生にとってはなくてはならない重要なファクターです

一般的な健康診断においては医師が診察を行い様々な医学的検査をした上で異常値の指摘や、疾患の有無の判定などがなされますが、単にこれら検査結果のデータからだけでは健康を語るには十分とは言えないような気がします

そこで人の身体を診てきた現役医師の私の見解はズバリ、健康とは自分の頂いた命を享受して、持っている機能をしっかり使って生の営みを行い、生きていることを愉しめるような状態のことを言うのではないかと考えています

澄んだ空気を吸う。きれいなお水飲んだり、美味しいご飯を食べる。しっかり排泄する。気持ちよく眠る。入浴したり身体の身の廻りを整える。仕事をする。スポーツをする。友達と遊ぶ。芸術や音楽を興じたり鑑賞したりする。異性との交流を楽しむ　etc　私達が生きている間に日々やることやれることはたくさんあります

また人の性質や好みや価値観は千差万別で人それぞれ違います。それゆえ日々の生活や人生の生き方も様々です。そういう観点から言えば、もしかしたらその人によって健康の尺度は違うのかもしれません。しかし共通して言えることは、自分自身の心と身体を使って自分の生活をコントロールできなければ少なくとも健康とは言えないのではないでしょうか？

健康は誰かが無償で与えてくれるものではありません。大切なものを見失わずに、しっかりとした生活をしていくことが健康を整え、またそのような状態が豊かな人生を創造することに繋がることを強く感じています。これからもこの重要な課題に対して真正面から取り組んでいきたいと思います。